黄色い花が咲く木を教えて下さい(15)
2022.04.23
シダレヤナギ/しだれやなぎ/枝垂柳
中国中南部を原産とするヤナギ科の落葉高木。
新緑の美しさや柔らかな枝ぶりを観賞するため、古くから街路や庭園に植栽され、
特に水辺の景を演出する際に使われることが多いです。
シダレヤナギの開花は3~4月でネコヤナギやバッコヤナギに比べると小さくて目立ちませんが、
新葉の展開と同時に尾状の黄色い花が枝に垂れ下がって咲きます。
耐寒性と耐暑性があり全国で栽培でき、代表的な陽樹(=光を好む木)で日照が不可欠です。
湿った場所を好みますが、乾燥地にも耐え、環境への適応力は高いです。
病害虫に強くテッポウムシ、ハムシ、カミキリムシ、うどん粉病などの被害に遭う事もあり、
また、大気汚染の激しい都市部では夏季に葉を落とす事があり、一般的に寿命は短いです。
成長が早く大木となりやすいですが、樹形次第では一般家庭でも管理できます。
剪定にはかなり耐え、棒状に切断しても再生する程で、剪定の適期は冬から春ですが、
芽出す力が強く、ほぼ一年中可能です。
根の張りが浅く、台風などの強風で倒れやすいため、植栽後は支柱を添えた方が良いです。
ちなみに倒れたものを放置していても育ち続けるほど性質は強いです。