花の香りがよい庭木を教えて下さい(60)
2024.01.21
ロウバイ/ろうばい/蝋梅
中国中部を原産とするロウバイ科の落葉低木。
江戸時代初期に朝鮮半島を経由して日本へ渡来し、観賞用として庭園や公園に植栽されました。
黄色いウメと勘違いされやすいですが、ウメの仲間(バラ科)ではありません。
開花は11~1月、厳冬期の庭を彩る貴重な花木であり、文人画の世界では
ウメ、サザンカ(ツバキ)、スイセンと共に「雪中四友(雪中四花)」に数えられます。
蝋細工のような黄色い花は人工的な質感で好みは分かれるものの、大変に香りが強く、
年末年始を彩る切花としても人気があります。
ロウバイの花が香るのは人間へのサービスではなく、受粉を手伝ってくれる昆虫を集めるためで
強い香りを放ち、昆虫に識別されやすい黄色い花となります。